日本国際工科専門学校

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IT専門家のキャリア

IT専門家のキャリアパス

IT専門家は、一つの業務だけをずっと続けるわけではありません。経験を積みながら、ステップアップしていきます。いろいろな業務がありますが、それらをどんな経路で進んでいくかがキャリアパスです。

下の図が、典型的なキャリアパスです。キャリアの入り口は、「IT創出型」と「IT導入型」で異なります。

IT創出型のキャリアパス

IT創出型の場合、最初は「プログラマー」になることが多いです。このポジションは、上位者が設計した内容に基づいて、実際にプログラム(コード)を作成します。

次に、「システムエンジニア」にステップアップします。このポジションになると、顧客からの要求を受けてシステムを設計します。そこでは、ITの知識・経験だけでなく、顧客の要求を正しく理解し、最適な提案をするコミュニケーション能力も重要になります。

さらに経験を積むと、開発プロジェクトを管理する「プロジェクトマネージャー」になります。このポジションになると、チームをまとめて仕事を進めるリーダーシップも重要です。

IT導入型のキャリアパス

IT導入型の第一歩は「システムオペレーター」が一般的です。データセンターなどで、サーバの運用管理を行います。正常に動作している場合は、マニュアル通りに管理することが中心になります。24時間動いているサーバですので、オペレーターも交代制で対応し、夜勤のシフトもあります。

2段階目は「システム管理・保守」です。このステップでは、新しいシステムやサーバを導入したり、バージョンアップなどの対応を担当します。運用マニュアルも作成して、オペレーターが運用できるようにします。

3段階目は、「サーバ・ネットワークエンジニア」です。必要な機能や負荷を想定し、ネットワークやサーバを設計します。セキュリティ対策も重要な役目です。

導入型も、経験を積んだ後でプロジェクトマネージャーへとステップアップします。

 

2タイプはステップアップすることで融合

送出型と導入型、2つのキャリアパスがありますが、2段階目に求められる知識やスキルは共通したものが多いのです。特に最近は「クラウド」を使ってシステムを動かしたりすることが多くなりましたが、そうなると開発する際にもサーバやネットワークの知識が必要になります。また、仮想化技術が進歩してサーバやネットワーク自体がバーチャルな存在になってきたので、プログラムで制御できるようになりました。そうなると、ネットワークエンジニアにもプログラミングのスキルが必要になってきます。

2タイプは、入り口は分かれていますが、だんだんと融合してくるのです。

IT専門家が働く場所

個人として2種類のキャリアパスがあるIT専門家ですが、ではどのような組織で働いているのでしょうか?

 

IT専門家というと、いわゆる「IT企業」で働いていることをイメージしがちです。確かに日本では約70%のIT専門家がIT企業で働いています。しかしアメリカではまったく逆の比率になり、IT企業で働くIT専門家は全体の約30%、それ以外の企業で働くことが多数派なのです。

これは、「全ての企業でIT専門家が必要」になっているためです。日本もこれからアメリカ型になると考えられており、実際にIT専門家を自社で雇用する企業は小売などの分野で増えています。

本校に入学してからのキャリアパスは

本校が提案するキャリアパスをご紹介します。

 

将来的に独立を目指す場合であっても、まず企業に就職し、組織の動き方・動かし方を経験することは役に立ちます。特に「社会を支える」ITを扱うために重要です。ですので、在学中にしっかりとITを学んだ後、新卒で企業に就職することを推奨しています。その後は企業内でのキャリアパスに乗りながら、転職も考えていきます。