2025年度後期の授業から(情報技術Ⅱと基本情報技術者試験) 2025.11.07 開発型カリキュラムで学ぶ1年生は、後期に「情報技術Ⅱ」を履修します。 科目の目標は「基本情報技術者試験」の合格です。試験のシラバス(出題範囲など)に基づいて学ぶことで、情報技術分野の基礎理論を理解し、さらに資格対策を行なって合格を目指します。 使用しているテキスト 資格試験をターゲットにした科目で難しいのは、履修者の理解度や学習速度の違いに対応することです。本校では、その年度の状況によって方法を切り替えることも行なっています。今年度は学生を2グループに分け、最初から基本情報技術者試験を目指すクラスと、J検情報システム試験に合格してから目指すクラスとに分けて授業を実施しています。4学期制で授業を構成しているため、約3ヶ月の期間を1セットとし、1セットが終わった時点での到達度によりさらにクラス分けを行なう方式にしています。 この方式は運用が難しく、必要な教員数も増えてしまうのですが、教育効果を高めるために採用しました。 基本情報技術者試験はどのくらい難しい試験? ところで、「基本情報技術者試験」は、どのくらい難しい試験なのでしょうか? 試験を実施しているIPAが公開しているデータをみると、令和6年度の専門学校生の合格率は、 申し込み者では 25.8% 受験者では 27.3% になっています。 令和7年度は、4~9月の受験者合格率が24.5%と、令和6年度より下がっています。 あまり差が無いのは申し込んだ人が受験する率が高いためで、これは通年実施の試験であり、試験会場も多く用意されているために受けやすいことが理由と考えられます。 (高度試験のように、試験日が決まっていて、試験会場も選べない方式だと受けない人が増えてきます) 受験しやすいとしても、受験者の合格率が30%より低いのは、易しい試験とは言えません。 基本情報技術者試験は令和5年度から大きく試験方法が変わりました。変更当初は合格率が40%を超えたのですが、その後下がってきています。令和6年度の合格率は、制度が変更される前の基本情報技術者試験と同程度であり、かつての難易度に戻ったと考えられます。